家族で笑って風邪予防!!

突然ですが皆様、笑ってますか?もし「最近、気持ちが落ち込み気味」「お腹の底から声を出してないな…」という方は必見です!

免疫力の向上に欠かせない生活習慣

まず結論から申し上げましょう。病は気から…は事実です。「気」というのは、気功などの不思議な力の類ではなく、気持ちそのもの。つまり、明るく前向きに「風邪なんて吹き飛ばせ〜!」と本気で思っていれば、本当に飛んでいくのです。

もしかして眉唾モノ…だと思っていませんか?これは科学的な臨床試験結果に基づいているのです。下のグラフをご覧ください。こちらはコメディアンが登場するユーモラスな映像を見た場合と、堅苦しい映像を見た場合の、唾液中の免疫抗体の変化を比較したもの。ちなみにIgAとは、体内で2番目に多い抗体です。さて、2つの映像を見た後の違いは明らか。笑える映像を満喫したら、免疫力もアップしていたのです。

つまり、日々の笑いは風邪を予防してくれるということ。家族みんなで笑いながら、いつまでも健康を維持しましょう。

免疫向上には運動も必須

もっともっと鉄壁の免疫力を目指すなら、やはり運動は欠かせません。中にはこんなデータもあるのでご紹介しましょう。対象者:約1000人において冬季12週間に渡って風邪と運動習慣の関係を調べました。すると、適度な運動を継続している人は運動していない人と比べ、風邪にかかっている期間が約三分の二程度だということがわかったのです。(※出典:Nieman DC, et al. Br J Sports Med. 2011;45:987-92.)

また中程度の運動を継続すると免疫抗体の分泌量が増加することも明らかになっています。つまり笑って動いて、笑顔で楽しく運動することこそ、免疫向上の第一歩。夏が過ぎ、体を動かしやすい季節になってきましたので、ぜひ外に出て、無理のない程度のスポーツにもチャレンジしてください。

オーバーワークには注意しましょう!

運動をすればするほど免疫力がアップするわけではありません。激しすぎる運動は、時に逆効果にまってしまいます。この理由は、高強度トレーニングはストレスホルモンが多量に分泌されるからです。

無理はせず、できることから始めよう

免疫力を高める生活習慣は「笑い」と「運動」だけではありません。下の4つもオススメです。全て実践することができたら、怖い物なし!?…と油断してはいけませんね。

体を温める

睡眠中に胴体や四肢を湯たんぽなどで温めると、リンパ球の数が大幅に増加したというデータがあります。

睡眠をしっかりとる

睡眠不足が続き、精神的なストレスを抱えていると免疫力が低下してしまいます。免疫アップには約7時間ほど眠るようにしましょう。

冬は緑茶を飲もう

緑茶に含まれるカテキンやテアニンという成分を摂取すると、インフルエンザの発症率が低下するとされています。

茶色い穀物を食べよう

1日当たり全粒穀物を90g以上摂取すると、様々な疾患リスクが低下することがわかりました。