見えない敵と闘う!免疫力とは?

暑い夏は熱中症や紫外線対策に力を入れていた方も多いかもしれませんが、これからの季節は、風邪やインフルエンザなどのウイルスから身を守ることが大きなテーマになります。普段から知らず知らずのうちに私たちの体を見えない細菌などから守り、健康を維持してくれている自己防衛システム。それが『免疫』です。
では免疫とは具体的にはどういったものでしょうか?

免疫とは?

免疫を簡単に言うと「病原体・ウイルス・細菌など異物が体に入り込んだ時にそれを見つけ、体から取り除く仕組みのこと」です。重要なのは自分の細胞と外から入ってきた異物を見極めて、自分の細胞は攻撃せずに、外から入ってきた異物のみを攻撃するという性質があることです。

これを実現するために、私たちの体にはいろいろな特徴を持った免疫細胞がお互い協力し合いチームプレイで体を守っています。

免疫の種類と役割

そもそも免疫は、大きくは『自然免疫』と『獲得免疫』の2つに分けられます。

自然免疫とは、生まれつき備わっている免疫機能のことです。免疫細胞が自分と異物を認識することで、自分以外の病原体をいち早く認識し、攻撃。そうすることで病原菌の排除を行います。

代表的なものに、マクロファージや好中球といった細胞が細菌を食べることで処理するものが含まれます。自然免疫の中でもこのような食作用を持つ細胞のことを貪食(どんしょく)細胞と呼びます。

一方で獲得免疫の仕組みは、一度感染症などにかかってしまった場合に病原体の情報を記憶します。そうすることで、再度同じ病原体に出会ったときに迅速に攻撃できるようになります。病原体が入ってきてから1週間から2週間かけて抗体を作ります。代表的なものにキラーT細胞、ヘルパーT細胞、B細胞、ナチュラルキラー細胞があります。

どうなっている?赤ちゃんの免疫力

赤ちゃんの自然免疫が発達し始めるのが1歳半頃と言われていますが、実は母乳や胎盤からウイルスや細菌と闘うために必要な免疫物質を受け取っているため、生後間もなく〜半年程度の時期は、それ以降に比べて免疫力が若干高いと言われています。

とはいえ、まだまだ免疫力が未熟なのは事実。生後半年は人混みを避けたり予防接種などで対策するのが良いでしょう。

相互に作用する自然免疫と獲得免疫

免疫という大きなくくりのなかで、自然免疫は第一の壁、獲得免疫は第二の壁となって、細胞やウイルスから体を守り、次のような流れで、獲得免疫と自然免疫はお互いに作用しています。

免疫力が下がると、感染しやすくなるほか、症状が長引いたり、健常時には感染しにくい病原体にもかかりやすくなります。ですが逆を言えば免疫力を高めることで風邪やインフルエンザにかかりにくくなるだけではなく、万が一かかったとしても早期回復や、重症化を防げます。では、免疫力をアップさせるにはどうしたら良いのでしょうか?その具体的な方法を下の記事でご紹介しています↓ぜひチェックしてみてください!

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